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発生予報 第2号 5月26日 発生予報(農作物病害虫発生予察情報第7号を発表しました) | 美の国あきたネット

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(1)

平成29年度 農作物病害虫発生予察情報

発生予報 第2号(6月予報)

平成29年5月26日 秋 田 県 病 害 虫 防 除 所

【内容】 【問合せ先】

Ⅰ.予報の要点 秋田県病害虫防除所 018-881-3660 Ⅱ.主要病害虫の向こう1か月の予報 秋田県農業試験場 018-881-3326 Ⅲ.発生予報と防除対策 秋田県果樹試験場 0182-25-4224 Ⅳ.気象予報 かづの果樹センター 0186-25-3231

Ⅴ.気象データ 天王分場班 018-878-2251

Ⅵ.用語の説明 【お知らせ】

◇今回の予報対象期間は6月を主とします。次回の発表予定は平成29年6月30日です。 ◇病害虫発生予察情報は秋田県病害虫防除所のホームページで閲覧できます。

http://www.pref.akita.lg.jp/bojo/

◇短期暴露評価により使用方法が変更された農薬があります。使用制限となる農薬の変更情報は 秋田県のホームページで確認してください。http://www.pref.akita.lg.jp/suiden/

◇農薬の登録内容は随時更新されますので、防除薬剤については指導機関に相談してください。 最新の農薬登録状況の検索や、登録・失効農薬情報は独立行政法人農林水産消費安全技術セン ターのホームページで閲覧できます。http://www.famic.go.jp/

◇病害虫発生予察情報の発表をお知らせするメールマガジンはこちらのホームページで読者登録 できます。http://www.e-komachi.jp/

Ⅰ.予報の要点

水 稲 葉いもちの感染量は平年並と予想されます。余り苗は直ちに処分してください。 オリ ゼメート粒 剤を使用す る場合、移 植栽培では 6月15日 頃、直播栽 培では6月 23日頃に散布 してくださ い。斑点米 カメムシ類 の発生時期 は早く、発 生量は多い と予 想されます 。水田除草 剤を適切に 使用しホタ ルイ類やノ ビエの発生 を抑える とともに、農道・畦畔や休耕田の除草を行ってください。

小 麦 赤 かび病の発 生量はやや 多いと予想 されます。 1回目(開 花始期)の 防除を行 っていない場合、直ちに防除してください。

大 豆 タ マナヤガの 発生量はや や多いと予 想されます 。耕起前に 雑草が多か ったほ場 や例年被害がみられるほ場では、薬剤による防除を行ってください。

野 菜 ね ぎでは、べ と病の発生 量は平年並 と予想され ますが、予 防や発病初 期の防除 に努めてください。きゅうりでは黒星病の発生量はやや少ないと予想されますが、 発病前から定期的に薬剤を散布し、予防に努めてください。キャベツ(初夏どり) ではコナガの発生量がやや多い、モンシロチョウの発生量が多いと予想されます。 発生が確認された場合は、速やかに防除を行ってください。

(2)

Ⅱ.主要病害虫の向こう1か月の予報

現況 予報 水 稲 葉いもち 全県 やや早い - 平年並

ばか苗病 全県 - やや少ない やや少ない イネミズゾウムシ 全県 早い - 平年並 イネクビボソハムシ

(イネドロオイムシ) イネミギワバエ (イネヒメハモグリバエ)

斑点米カメムシ類

アカスジカスミカメ 早い - 多い

アカヒゲホソミドリカスミカメ 早い - 平年並

小 麦 赤かび病 全県 やや早い - やや多い 大 豆 タマナヤガ 全県 - やや多い やや多い ね ぎ べと病 全県 - 平年並 平年並 きゅうり 黒星病 全県 - - 少ない キャベツ 菌核病 全県 - 平年並 平年並

(初夏どり) コナガ 全県 - やや多い やや多い

モンシロチョウ 全県 - やや多い 多い ヨトウガ 全県 - やや少ない 平年並 りんご 斑点落葉病 全県 平年並 - 平年並

モニリア病 全県 - やや少ない やや少ない 県北部 - 多い 多い 県中央部・県南部 - 平年並 平年並 炭疽病 全県 平年並 - 平年並 輪紋病 全県 平年並 - 平年並

ナミハダニ 全県 - やや少ない 平年並 ハマキムシ類

(リンゴコカクモンハマキ) (リンゴモンハマキ)

全県 やや早い 平年並 平年並

キンモンホソガ 全県 やや早い - 平年並 な し 黒星病 県北部・県中央部 - 多い 多い

(日本なし) 黒斑病 県北部・県中央部 - やや多い やや多い

シンクイムシ類

(モモシンクイガ) 県北部・県中央部 平年並 - 平年並 ナミハダニ 県北部・県中央部 - やや少ない 平年並

- やや多い やや多い

べと病 県南部 - - やや多い 芽枯病 県南部 やや早い 平年並 平年並 灰色かび病 県南部 - 平年並 やや少ない 晩腐病(花蕾発病) 県南部 - - 平年並 チャノキイロアザミウマ 県南部 やや早い - やや多い 飼料作物 アワヨトウ 全県 早い - -

全県

果樹カメムシ類 (クサギカメムシ) (チャバネアオカメムシ)

県北部・県中央部 全県

- 少ない

フタオビコヤガ

(イネアオムシ) 全県 - 少ない 少ない 全県

発生量・感染量

全県

全県 -

やや早い - 少ない

やや少ない 平年並

作目名 病害虫名 対象地域 発生時期 感染時期

ニカメイガ

(ニカメイチュウ) 全県 やや早い

平年並 - 平年並 シンクイムシ類

(モモシンクイガ)

ぶどう

黒星病

- 平年並 やや多い 果樹カメムシ類

(3)

Ⅲ.発生予報と防除対策

A 水稲

予 報 内 容 病 害 虫 名

感染時期[全般発生開始期] 感 染 量 1.葉いもち やや早い(前年よりやや早い) 平年並(-) (1)予報の根拠

ア、向こう1か月の気温は高い、降水量は平年並か少ないと予報されている(-/±)。

イ、育苗期巡回調査における育苗施設内やその周辺における稲わら、籾殻の放置地点率はやや低か った( /-)。

(2)防除上注意すべき事項

ア、余り苗は、直ちに泥に埋めて処分する。

イ、いもち病の持ち込みや早期の伝染のおそれがあるため、余り苗や本田をよく観察して発病の有 無を確認する。

ウ、乾燥状態で保管された稲わらや籾殻は本病の伝染源となるので、これらを使用した野菜ほ場の 周辺では葉いもちが早期に発病していないか確認する。

エ、オリゼメート粒剤を使用する場合は、移植栽培では6月15日頃(12~18日)、直播栽培では6 月23日頃(20~25日)に2kg/10a散布する。

オ、感染もしくは発病苗を持ち込んでいるほ場で、箱施用剤又は側条施用剤を使用していない場合 は早期に本田で発病することがある。6月15日までに発病を確認した場合は、直ちにオリゼメー ト粒剤を散布し、その15~20日後にも同剤を散布する。6月15日以降に発病を確認した場合は、 オリゼメート粒剤の散布に加え、予防剤と治療剤の混合剤(ブラシン剤又はノンブラス剤)の茎 葉散布を行う。その後、必要に応じてビーム剤を追加散布する。

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量 やや少ない

2.ばか苗病 -

(前年よりやや少ない) (1)予報の根拠

ア、育苗期巡回調査における発病箱率は1.4%(平年2.1%)でやや低く、発病地点率は8.1%(平 年15.9%)で低かった( /-)。

(2)防除上注意すべき事項

ア、採種ほ周辺のほ場で発病茎を見つけたときは、株ごと抜き取り、泥に埋めて処分する。

予 報 内 容 病 害 虫 名

発生時期[本田侵入盛期] 発 生 量

3.イネミズゾウムシ 早い(前年より早い) 平年並(前年よりやや多い) (1)予報の根拠

ア、向こう1か月の気温は高いと予報されている(-/+)。

イ、越冬後成虫の飛翔筋発達程度の目安となる有効積算温度の到達度は、5月24日現在43.4%(平 年4.9%)で早い(-/+)。

(4)

(2)防除上注意すべき事項

ア、6月上旬に越冬後成虫が株当たり0.3頭(食害株率90%以上に相当)以上であった場合は、シ クロサールU粒剤2又はトレボン粒剤で防除する。

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量 4.イネクビボソハムシ

やや早い(-) 少ない(前年並) (イネドロオイムシ)

(1)予報の根拠

ア、向こう1か月の気温は高い、降水量は平年並か少ないと予報されている(-/±)。 イ、前年の発生量はやや少なく、被害程度は低かった( /-)。

(2)防除上注意すべき事項

ア、産卵盛期(6月上~中旬)に株当たり0.5卵塊を超える場合は、ふ化盛期(6月中旬)に茎葉 散布剤で防除する。ただし、有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤又はプリンス剤に対する 抵抗性が確認されている地域では、トレボン粉剤DL又はMR.ジョーカー粉剤DLを用いる。

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量 5.イネミギワバエ

(イネヒメハモグリバエ) - やや少ない(前年並)

(第2世代) (1)予報の根拠

ア、向こう1か月の気温は高いと予報されている( /-)。

イ、5月中~下旬の巡回調査における産卵量はやや少なく( /-)、要防除水準を超えるほ場は 30地点中1地点であった( /±)。

(2)防除上注意すべき事項

ア、移植時期が早いと産卵数が多くなる傾向があるため、ほ場を観察し被害が拡大する傾向が観 察されたら、直ちにエルサン乳剤、スミチオン乳剤、トレボン粉剤DL、トレボン粒剤のいず れかを散布する。

イ、今後移植するほ場や直播ほ場では第2世代幼虫の発生に注意する。6月中旬の産卵状況を確認 し、産卵数が多い場合は幼虫発生初期に水面施用剤又は茎葉散布剤で防除する。

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量 6.ニカメイガ(ニカメイチュウ)

やや早い(-) 少ない(前年よりやや少ない) (2回発生地帯の第1世代)

(1)予報の根拠

ア、向こう1か月の気温は高いと予報されている(-/ )。 イ、前年の第2世代幼虫による被害程度は低かった( /-)。 (2)防除上注意すべき事項

(5)

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量 7.斑点米カメムシ類(越冬世代成虫)

アカスジカスミカメ 早い(前年並) 多い(前年並)

アカヒゲホソミドリカスミカメ 早い(前年並) 平年並(前年よりやや少ない) (1)予報の根拠

ア、向こう1か月の気温は高い、降水量は平年並か少ないと予報されている(-/±)。 イ、5月上~中旬の気温は高い~かなり高く推移した(-/ )。

ウ、牧草地すくい取り調査における越冬世代幼虫の初確認日はアカスジカスミカメ(以下「アカス ジ」という)はやや早く(-/ )、アカヒゲホソミドリカスミカメ(以下「アカヒゲ」とい う)は平年並であった(±/ )。

エ、前年成熟期(9月中旬)に行なった農道・畦畔すくい取り数は、アカスジは多く( /+)、 アカヒゲは平年並であった( /±)。

(2)防除上注意すべき事項

ア、6月上旬から繁殖地となる農道・畦畔、休耕田等の除草を地域でまとまって行う。

イ、水田除草剤を適切に使用し、アカスジの侵入原因となる水田内のホタルイ類等のカヤツリグ サ科雑草やノビエの除草を確実に行う(5月12日発表の防除対策情報第2号を参照)。特に気 温が高く推移しているため、雑草の生育状況を確認し処理時期が遅れないようにする。

ウ、一発処理除草剤のフロアブル剤、顆粒水和剤、ジャンボ剤、少量拡散型粒剤は藻類・表層剥離 がほ場の30%以上発生しているほ場では拡散性が劣るので、散布は藻類・表層剥離の発生前から 発生初期までとする。

エ、一発処理除草剤の処理時期の遅れなどにより残草が多い場合は、草種に応じた中・後期剤を適 切に散布する。

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量 8.フタオビコヤガ(イネアオムシ)

- 少ない(前年並)

(第1世代) (1)予報の根拠

ア、向こう1か月の降水量は平年並か少なく、日照時間は平年並か多いと予報されている( / -)。

イ、育苗期巡回調査における育苗施設内の成虫数は平年並、卵確認地点率は低かった( /-)。 (2)防除上注意すべき事項

ア、フェルテラ箱粒剤、プリンススピノ粒剤6、ルーチンアドスピノ箱粒剤、ルーチンエキスパー ト箱粒剤のいずれも施用せず、食害が多く、実害を生じるおそれがある場合は、6月上旬にチュ ーンアップ顆粒水和剤、トレボン粉剤DL、パダン粉剤DL、MR.ジョーカーEWのいずれか を散布する。

9.その他病害虫の発生予報と防除対策

発生量

病害虫名 発生時期 防除上注意すべき事項

現況 予想

(6)

B 小麦

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量

1.赤かび病 やや早い(-) やや多い(前年より多い) (1)予報の根拠

ア、向こう1か月の気温は高い、降水量は平年並か少ないと予報されている(-/±)。 イ、地域振興局の定点調査によるとネバリゴシの出穂期は全県で平年並であった(±/ )。 ウ、前年収穫期の発生量はやや多かった( /+)。

(2)防除上注意すべき事項

ア、1回目の防除を行っていない場合は、直ちにシルバキュアフロアブル又はストロビーフロアブ ルで防除する。

イ、2回目は、1回目の防除から7~10日後にトップジンM水和剤、トップジンM粉剤DL、イオ ウフロアブル、石灰硫黄合剤のいずれかで防除する。

2. その他病害虫の発生予報と防除対策

病害虫名 発生時期 発生量 防除上注意すべき事項

現況 予想

うどんこ病 - - 平年並 赤かび病との同時防除が可能である。

さび病 - - 平年並

C 大豆

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量

1.タマナヤガ - やや多い(前年より多い)

(1)予報の根拠

ア、秋田市予察ほのフェロモントラップにおける4月1半旬~5月5半旬までの誘殺数は93.0頭 (平年60.3頭)でやや多かった( /+)。

(2)防除上注意すべき事項

ア、成虫はタデ、アカザなどの広葉雑草に産卵するので、播種前にほ場内やほ場周辺の雑草処理を 行う。

イ、例年被害が見られるほ場では、次のいずれかの方法で防除する。

①クルーザーFS30又はクルーザーMAXXを種子に塗沫処理して播種する。 ②播種時にカルホス粉剤又はカルホス微粒剤Fを作条施用し、土壌混和する。

③播種時~本葉2葉期にカルホス粉剤又はネキリエースKを株元の土壌表面に散布する。 ウ、本種は長距離移動性害虫であり、飛来数が急激に増加することがあるため、今後の予察情報に

注意する。

D ねぎ(夏どり)

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量

(7)

(1)予報の根拠

ア、向こう1か月の降水量は平年並か少ないと予報されている( /±)。

イ、5月4半旬の巡回調査における発病株率は0%(平年0%)で平年並であった( /±)。 (2)防除上注意すべき事項

ア、気温が15℃前後で降雨が続くと発病しやすく、被害の拡大が早いので予防や発病初期の防除に 努める。

イ、展着剤を加用した薬液を、葉先から株元まで十分付着するように散布する。

ウ、発病株を確認した場合は、治療効果の高いリドミルゴールドMZやアミスター20フロアブル を散布する。

エ、アミスター20フロアブルは近接散布するとねぎを湾曲させる薬害を生じる場合があるので、散 布間隔を2週間以上とる。

E きゅうり

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量

1.黒星病 - 少ない(前年より少ない)

(1)予報の根拠

ア、向こう1か月の気温は高い、降水量は平年並か少ないと予報されている( /-)。 イ、前年の発生量はやや少なかった( /-)。

(2)防除上注意すべき事項

ア、本病は冷涼多湿条件で発病が多く、県内では県北部で発生しやすい。

イ、多発すると薬剤による防除が難しくなるため、発病前から定期的にジマンダイセン水和剤、ダ コニール1000等を散布し、予防に努める。特に、前年秋に発病が多かったほ場では定植直後から 防除を開始する。

ウ、発病を確認した場合は、茎葉、果実、巻きひげ等の発病部位を取り除き、速やかにスコア顆粒 水和剤、トップジンM水和剤、ベンレート水和剤等を散布する。

F キャベツ(初夏どり)

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量

1.菌核病 - 平年並(前年並)

(1)予報の根拠

ア、向こう1か月の降水量は平年並か少ないと予報されている( /±)。 イ、前年の初夏どりでの発生量は平年並であった( /±)。

(2)防除上注意すべき事項

ア、前年に発病が見られたほ場では、結球始期からスミレックス水和剤、セイビアーフロアブル20、 トップジンM水和剤等を散布する。

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量

(8)

(1)予報の根拠

ア、向こう1か月の気温は高い、降水量は平年並か少ないと予報されている( /+)。

イ、秋田市予察ほにおける4月5半旬~5月4半旬までのフェロモントラップの誘殺数は138.3頭 (平年81.6頭)でやや多かった( /+)。

ウ 、 5 月 4 半 旬 の巡 回調 査 にお ける 株 当た り 幼虫 数は 0 頭( 平年 0.04頭 )で や や少 なか っ た ( /-)。

(2)防除上注意すべき事項

ア、発生初期で幼虫の密度が低いときは、遅効性だが残効が長い昆虫成長制御剤(IGR剤)又は BT剤を散布する。

イ、生育期から結球期にかけて発生が多くなってきたら、ネライストキシン系剤、アファーム乳剤、 コテツフロアブル、スピノエース顆粒水和剤、ディアナSC、トルネードエースDF、フェニッ クス顆粒水和剤、プレバソンフロアブル5等を散布する。なお、フェニックス顆粒水和剤及びプ レバソンフロアブル5は2週間程度の残効があるため、防除回数を減らすことができる。

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量

3.モンシロチョウ - 多い(前年より多い)

(1)予報の根拠

ア、向こう1か月の気温は高い、降水量は平年並か少ないと予報されている( /+)。

イ 、5 月4半 旬の 巡回調 査にお ける 株当た り幼 虫数は 0.08頭(平 年0.03頭 )で やや多か った ( /+)。

(2)防除上注意すべき事項

ア、コナガとの同時防除に努める。

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量

4.ヨトウガ(第1世代) - 平年並(前年よりやや少ない) (1)予報の根拠

ア、向こう1か月の気温は高い、降水量は平年並か少ないと予報されている( /+)。

イ、秋田市予察ほにおける4月5半旬~5月4半旬までのフェロモントラップの誘殺数は0頭(平 年1.0頭)でやや少なかった( /-)。

(2)防除上注意すべき事項

ア、コナガとの同時防除に努める。

G りんご

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量

1.斑点落葉病 平年並(前年並) 平年並(前年よりやや多い) (1)予報の根拠

(9)

ア、防除剤は約2週間間隔で散布するが、降雨が続くと予想される場合は散布間隔を短くする。 イ、高温・多雨の多発条件下では、ポリオキシンAL水和剤、ユニックス顆粒水和剤47、ロブラー

ル水和剤のいずれかを主剤に加用して使用する。また、これらの剤は年間1回の使用とする。た だし、ポリオキシンAL水和剤の効力が低下している園地では同剤を使用しない。

ウ、QoI(ストロビルリン系)剤は耐性菌出現回避のため、年間2回以内の使用とする。 エ、オキシラン水和剤、キノンドー水和剤40、キノンドーフロアブル、シトラーノフロアブル、ド

キリンフロアブル、パスポート顆粒水和剤、ポリオキシンO水和剤は、サビ果を発生させるおそ れがあるため落花20日後頃まで使用しない。

オ、ダイパワー水和剤、ベルクート水和剤は、サビ果を発生させるおそれがあるため落花25日後頃 まで使用しない。

カ、ストライド顆粒水和剤はサビ果を発生させるおそれがあるため落花30日後まで使用しない。 キ、ベフキノン水和剤、ベフラン液剤25はサビ果を発生させるおそれがあるため落花40日後頃まで

使用しない。また、千秋、王林では果実色に障害を生じるおそれがあるため7月上旬まで使用し ない。

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量

2.モニリア病(実ぐされ) - やや少ない(前年並)

(1)予報の根拠

ア、5月中~下旬の巡回調査における花ぐされの発病花そう率は0.0%(平年0.1%)でやや低かっ た( /-)。

(2)防除上注意すべき事項

ア、実(株)ぐされは翌年の伝染源になるため、見つけ次第摘み取って焼却するか土中に埋める。

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量 県北部:多い(前年並) 3.黒星病 - 県 中 央 部 ・ 県 南 部 : 平 年 並

(前年並) (1)予報の根拠

ア、向こう1か月の降水量は平年並か少ないと予報されている( /±)。

イ、5月中~下旬の巡回調査における発病花そう率は、県北部では0.1%(平年0%)で高く( / +)、県中央部・県南部では0%(平年0%)で平年並であった( /±)。

(2)防除上注意すべき事項

ア、発病部位は直ちに摘み取り適切に処分する。摘果作業時には発病の有無をよく観察し、発病果 実を園内に残さないよう注意する。

イ、落花25日後までは10日間隔で防除する。その後は、約2週間間隔で散布するが、降雨が続くと 予想される場合は散布間隔を短くする。発生が確認された園地では10日間隔で散布する。

予 報 内 容 病 害 虫 名

感 染 時 期 感 染 量

4.炭疽病 平年並(-) 平年並(-)

(10)

ア、向こう1か月の降水量は平年並か少ないと予報されている( /±)。 イ、果樹試験場におけるふじの落花期は平年並であった(±/ )。 (2)防除上注意すべき事項

ア、防除剤は約2週間間隔で散布するが、降雨が続くと予想される場合は散布間隔を短くする。 イ、ニセアカシアは伝染源となるため、園地の近くにある場合は伐採する。

予 報 内 容 病 害 虫 名

感 染 時 期 感 染 量

5.輪紋病 平年並(-) 平年並(-)

(1)予報の根拠

ア、向こう1か月の降水量は平年並か少ないと予報されている( /±)。 イ、果樹試験場におけるふじの落花期は平年並であった(±/ )。 (2)防除上注意すべき事項

ア、防除剤は約2週間間隔で散布するが、降雨が続くと予想される場合は散布間隔を短くする。 イ、枝幹のいぼ病斑は削り取りトップジンMペーストを塗布する。本剤の使用回数は3回以内なの

で注意する。

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量 6.シンクイムシ類

平年並(前年より遅い) 平年並(前年並) (モモシンクイガ)

(1)予報の根拠

ア、予察式(県南部りんご)による越冬世代成虫の初発生日は、6月3日(横手市予察ほにおける 平年の初誘殺は6月1半旬)で平年並であった(±/ )。

ウ、前年収穫期の被害果率は平年並であった( /±)。 (2)防除上注意すべき事項

ア、被害果は摘み取り、6日以上水漬けする。

イ、成虫は20~22時の気温が18℃以上になると産卵を開始するため、産卵状況に注意し適期に殺卵 剤を散布する。

ウ、合成ピレスロイド剤の散布時期は、県北部が7月上~中旬、県中央部・県南部が6月下旬~7 月上旬と見込まれる。

エ、交信かく乱剤の使用を予定している場合は、直ちに設置する。

オ、園地の周辺に放任園や防除不良園がある場合は、発生動向に注意して防除する。

カ、サイアノックス水和剤、スプラサイド水和剤、スミチオン水和剤40、パーマチオン水和剤は、 サビ果を発生させるおそれがあるため落花後1か月間は使用しない。また、スミチオン水和剤40、 パーマチオン水和剤は薬害(黄変落葉)を発生させるおそれがあるため高温時や衰弱樹に散布し ない。

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量

7.ナミハダニ - 平年並(前年並)

(1)予報の根拠

(11)

イ、5月中~下旬の巡回調査における葉当たり発生頭数は0頭(平年0.0頭)でやや少なかった ( /-)。

(2)防除上注意すべき事項

ア、発生の多い園地では、直ちに殺ダニ剤を散布する。

イ、ハダニ類は薬剤抵抗性が発達しやすいため、殺ダニ剤は1薬剤1年1回使用、かつ同系統又は 作用点が同一の剤は年間1回使用として、効力低下を防止する。

ウ、カネマイトフロアブルにアリエッティC水和剤を混用する場合は、凝集を避けるため、先にカ ネマイトフロアブルを希釈する。

エ、マイトコーネフロアブルにアリエッティC水和剤又はベフラン液剤25を混用する場合は、凝集 を避けるため、先にマイトコーネフロアブルを希釈する。また、薬害(黄変落葉)を発生させる おそれがあるため、マイトコーネフロアブルとスミチオン水和剤40は混用しない。

オ、ダニサラバフロアブルとアリエッティC水和剤又はカルシウム剤を混用する場合は、凝集を避 けるため、先にダニサラバフロアブルを希釈し、よく撹拌する。

カ、スターマイトフロアブルにアリエッティC水和剤又はベフラン液剤25を混用する場合は、凝集 を避けるため、先にスターマイトフロアブルを希釈する。

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量 8.ハマキムシ類(第1世代)

(リンゴコカクモンハマキ) やや早い(-) 平年並(前年よりやや少ない) (リンゴモンハマキ)

(1)予報の根拠

ア、向こう1か月の気温は高いと予報されている(-/ )。 イ、果樹試験場におけるふじの落花期は平年並であった(±/ )。

ウ、5月中~下旬の巡回調査における寄生花そう率は0.2%(平年0.2%)で平年並であった( / ±)。

(2)防除上注意すべき事項

ア、リンゴコカクモンハマキの防除時期は、県北部が6月6半旬~7月1半旬、県中央部・県南部 が6月5~6半旬と見込まれる。フェロモントラップ利用園では、誘殺最盛期の2週間後に防除 剤を散布する。

イ、防除剤は、エクレシルSE、オリオン水和剤40、サムコルフロアブル10、ダーズバンDF、デ ィアナWDG、フェニックスフロアブルのいずれかを散布する。ただし、ダーズバンDFのリン ゴコカクモンハマキ幼虫に対する効力が低下している地域では同剤を使用しない。

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量 9.果樹カメムシ類

(クサギカメムシ) - やや多い(前年よりやや多い)

(チャバネアオカメムシ)

(1)予報の根拠

ア、向こう1か月の気温は高いと予報されている( /+)。

(12)

殺数は平年並であった( /±)。 (2)防除上注意すべき事項

ア、園内へのカメムシ類の飛来時期や飛来数は地域によって異なるため、飛来状況をよく観察する。 特に山間部の園地では注意する。

イ、園内への飛来が多い場合は、アクタラ顆粒水溶剤、アルバリン顆粒水溶剤、スタークル顆粒水 溶剤、ダントツ水溶剤、MR.ジョーカー水和剤などを散布する。

ウ、アルバリン顆粒水溶剤とスタークル顆粒水溶剤は同一成分の薬剤であるため総使用回数に注意 する。

エ、スプラサイド水和剤とスミチオン水和剤40は、サビ果を発生させるおそれがあるため落花後1 か月間は使用しない。また、スミチオン水和剤40は薬害(黄変落葉)を発生させるおそれがある ため高温時や衰弱樹に散布しない。

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量 10.キンモンホソガ(第2世代) やや早い(前年よりやや早い) 平年並(前年並) (1)予報の根拠

ア、向こう1か月の気温は高いと予報されている(-/ )。 イ、果樹試験場におけるふじの落花期は平年並であった(±/ )。 ウ、前年9月の巡回調査における被害葉率は平年並であった( /±)。 (2)防除上注意すべき事項

ア、防除時期は県北部が6月4~5半旬、県中央部・県南部が6月3~4半旬と見込まれる。

11.その他病害虫の発生予報と防除対策

発生量

病害虫名 発生時期 防除上注意すべき事項

現況 予想

リンゴハダニ - やや少ない 平年並 向こう1か月の気温が高いと予報されてい るため、発生量は平年並と予想されるが、 防除が必要なほ場は少ないと見込まれる。

H なし(日本なし)

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量

1.黒星病 - 多い(前年並)

(1)予報の根拠

ア、向こう1か月の降水量は平年並か少ないと予報されている( /±)。

イ、5月中旬の巡回調査における発病果そう率(芽基部病斑)は1.9%(平年0.1%)、発生地点率 は63.6%(平年5.5%)でいずれも高かった( /+)。

(2)防除上注意すべき事項

(13)

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量

2.黒斑病 - やや多い(前年より多い)

(1)予報の根拠

ア、向こう1か月の気温は高い、降水量は平年並か少ないと予報されている( /+)。

イ、5月中旬の巡回調査における発病果そう葉率は0.2%(平年0.0%)で高く( /+)、発病果率 は0%(平年0%)で平年並であった( /±)。

(2)防除上注意すべき事項

ア、発病の多い品種は南水、八雲である。

イ、不要な徒長枝は早めに剪去し、適切に処分する。 ウ、早期に袋かけを行う。袋かけ前の防除を徹底する。

エ、防除剤の散布は10日間隔で行い、降雨が続くと予想される場合又は発生の見られる園地では散 布間隔を7日とする。

オ、多発条件下では、ポリオキシンAL水和剤を主剤に加用するか、ポリキャプタン水和剤又はベ ルクガード水和剤を散布する。ただし、耐性菌出現回避のため、ポリオキシン剤の使用回数は年 間3回以内とする。

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量 3.シンクイムシ類

平年並(前年並) 平年並(前年並) (モモシンクイガ)

(1)予報の根拠

ア、3月上旬~5月上旬の気温はおおむね平年並で推移している(±/ )。 イ、前年の収穫期の被害果率は平年並であった( /±)。

(2)防除上注意すべき事項

ア、被害果は摘み取り、6日以上水漬けする。

イ、成虫は20~22時の気温が18℃以上になると産卵を開始するため、産卵状況に注意し適期に殺卵 剤を散布する。

ウ、園地の周辺に放任園や防除不良園がある場合は、発生動向に注意して防除する。

エ、合成ピレスロイド剤の散布時期は、県北部が7月上~中旬、県中央部が6月下旬~7月上旬と 見込まれる。

オ、モスピラン顆粒水溶剤は、長十郎、新高、八雲、愛甘水に対して薬害(葉裏に黒色斑)を発生 させるおそれがあるため、これらの品種にかからないようにする。

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量

4.ナミハダニ - 平年並(前年よりやや多い)

(1)予報の根拠

ア、向こう1か月の気温は高いと予報されている( /+)。

イ 、 5 月 中 旬 の 巡 回 調 査 に お け る 葉 当 た り 発 生 頭 数 は 0 頭 ( 平 年 0.0 頭 ) で や や 少 な か っ た ( /-)。

(14)

ア、不要な徒長枝は早めに剪去し、適切に処分する。 イ、発生が多い園地では直ちに殺ダニ剤を散布する。

ウ、ハダニ類は薬剤抵抗性が発達しやすいため、殺ダニ剤は1薬剤1年1回使用、かつ同系統又は 作用点が同一の剤は年間1回使用として、効力低下を防止する。

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量 5.果樹カメムシ類

(クサギカメムシ) - やや多い(前年よりやや多い)

(チャバネアオカメムシ) (1)予報の根拠

ア、向こう1か月の気温は高いと予報されている( /+)。

イ、前年秋期の越冬量調査から、クサギカメムシの越冬量は平年並と推定される( /±)。 ウ、県内4か所の防適ほにおける5月1~4半旬のチャバネアオカメムシフェロモントラップへの

カメムシ類の誘殺数は32頭(平年17頭)でやや多かった( /+)。 (2)防除上注意すべき事項

ア、園内へのカメムシ類の飛来時期は年次変動が大きく、飛来数も場所によって異なることから、 飛来状況をよく観察して防除する。

イ、園内への飛来が多い場合はネオニコチノイド剤、有機リン剤、合成ピレスロイド剤のいずれか を散布する。ただし、合成ピレスロイド剤は6月下旬以降に使用する。

ウ、アルバリン顆粒水溶剤とスタークル顆粒水溶剤は同一成分の薬剤であるため、総使用回数に注 意する。

6.その他病害虫の発生予報と防除対策

発生時期 発生量(感染量)

病害虫名 防除上注意すべき事項

(感染時期) 現況 予想

輪紋病 平年並 - 平年並 防除剤の散布間隔は10日とするが、降雨が 続くと予想される場合は7日とする。 リンゴハダニ - やや少ない やや少ない 防除が必要な園地は少ないと見込まれる。 ハマキムシ類 - - 平年並 防除が必要な園地は少ないと見込まれる。 アブラムシ類 - 平年並 シンクイムシ類、果樹カメムシ類と同時防

(ユキヤナギア 除する。

ブラムシ)

I ぶどう

予 報 内 容 病 害 虫 名

感 染 時 期 感 染 量

1.べと病 - やや多い(前年よりやや多い)

(1)予報の根拠

ア、向こう1か月の降水量は平年並か少ないと予報されている( /±)。

(15)

(2)防除上注意すべき事項

ア、アリエッティ水和剤は果粒が小豆大以降の散布で薬害や果粉の溶脱のおそれがあるため、落花 7日後までに使用する。

イ、ホライズンドライフロアブルは果粒が小豆大以降の散布で、アミスター10フロアブル、ストロ ビードライフロアブル、フェスティバル水和剤、ベトファイター顆粒水和剤、ライメイフロアブ ル、ランマンフロアブルは果粒が大豆大以降の散布で、それぞれ果粉の溶脱のおそれがあるため、 散布時期に注意する。

ウ、QoI剤、QiI剤、カルボン酸アミド剤及びシモキサニルを含む農薬は年間1~2回の使用 とし、同一系統薬剤を連用しない。特に、QoI剤の耐性菌が確認されている地域では、本剤を 使用しない。

予 報 内 容 病 害 虫 名

感 染 時 期 感 染 量

2.芽枯病 やや早い(-) 平年並(-)

(1)予報の根拠

ア、向こう1か月の気温は高い、降水量は平年並か少ないと予報されている(-/ )。 イ、ぶどうの初期生育は平年並である(±/ )。

ウ、5月中旬の巡回調査における発病芽率はキャンベル・アーリーで1.8%(平年2.9%)、巨峰は 0.6%(平年0.8%)でいずれも平年並であった( /±)。

(2)防除上注意すべき事項

ア、発病枝は剪去し、適切に処分する。

イ、開花期間に多雨が予想される場合は来春に多発するおそれがあるため、オーシャイン水和剤、 トップジンM水和剤、ベンレート水和剤のいずれかを開花前に散布する。

ウ、上記の剤は耐性菌出現回避のため、同一系統薬剤の使用回数を年間1~2回とし、連用は避け る。

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量

3.灰色かび病 - やや少ない(前年並)

(1)予報の根拠

ア、向こう1か月の気温は高い、降水量は平年並か少ないと予報されている( /-)。

イ、5月中旬の巡回調査における発病葉率はキャンベル・アーリー、巨峰いずれも0%(平年0 %)で平年並であった( /±)。

(2)防除上注意すべき事項

ア、花冠、不受精果などの花器残さは成熟果への伝染源となるため、落花後できるだけ早く払い落 とす。

イ、発病花穂や発病葉のほか、落葉や芽かきした枝葉も伝染源となるため、適切に処分する。 ウ、花穂の防除が重要であることから、開花直前、落花直後及び落花7日後の防除は必ず実施し、

かつ、散布間隔は10日以上空けない。

エ、開花直前にカンタスドライフロアブル、ゲッター水和剤、フルピカフロアブル、ロブラール水 和剤のいずれかを散布する。

(16)

ロブラール水和剤のいずれかを散布する。

カ、落花7日後にアミスター10フロアブル、オンリーワンフロアブル、スイッチ顆粒水和剤、スト ロビードライフロアブル、ファンタジスタ顆粒水和剤のいずれかを散布する。

キ、エ~カに記した剤は耐性菌出現回避のため、使用回数は各剤1回とし、かつ、同一系統薬剤の 連用は避ける。

ク、カンタスドライフロアブルは浸透性を高める効果のある展着剤や葉面散布剤を加用すると薬害 (葉の白化)が発生するおそれがあるため混用しない。

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量

4.晩腐病(花蕾発病) - 平年並(前年よりやや多い)

(1)予報の根拠

ア、向こう1か月の降水量は平年並か少ないと予報されている( /±)。 (2)防除上注意すべき事項

ア、発病花穂は摘み取り、適切に処分する。 イ、笠かけ、袋かけはできるだけ早く実施する。 ウ、開花直前にジマンダイセン水和剤を散布する。

エ、落花直後にアミスター10フロアブル、ジマンダイセン水和剤、スイッチ顆粒水和剤、ストロビ ードライフロアブル、ファンタジスタ顆粒水和剤のいずれかを散布する。

オ、落花7日後にアミスター10フロアブル、オンリーワンフロアブル、スイッチ顆粒水和剤、スト ロビードライフロアブル、ファンタジスタ顆粒水和剤のいずれかを散布する。

カ、ジマンダイセンを除く上記の剤は、耐性菌出現回避のため使用回数は各剤1回とし、かつ同一 系統薬剤の連用は避ける。

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量

5.チャノキイロアザミウマ やや早い(-) やや多い(前年よりやや多い) (1)予報の根拠

ア、向こう1か月の気温は高いと予報されている(-/+)。 (2)防除上注意すべき事項

ア、発生が多くなる6月中旬~7月上旬にオルトラン水和剤、ダントツ水溶剤、ディアナWDG、 モスピラン顆粒水溶剤、合成ピレスロイド剤(アグロスリン水和剤、アディオン水和剤、スカウ トフロアブル、バイスロイドEW)のいずれかを1~2回散布する。ただし、ディアナWDG、 バイスロイドEWの使用回数は2回以内である。

イ、合成ピレスロイド剤の年間使用回数は1~2回とする。

J 飼料作物

予 報 内 容 病 害 虫 名

発 生 時 期 発 生 量

1.アワヨトウ 早い(-) -

(1)予報の根拠

(17)

5月5半旬まで誘殺は確認されていない(-/ )。 (2)防除上注意すべき事項

ア、本種は長距離移動性害虫であり、飛来数が急激に増加することがあるため、今後の予察情報に 注意する。

Ⅳ.気象予報

平成29年5月25日仙台管区気象台発表 東北地方1か月予報(5月27日~6月26日) (1)予想される向こう1か月の天候

向こう1か月の出現の可能性が最も大きい天候と、特徴のある気温、降水量等の確率は以下 のとおりです。

天気は数日の周期で変わるでしょう。

向こう1か月の平均気温は、高い確率60%です。降水量は、平年並または少ない確率ともに 40%です。日照時間は、平年並または多い確率ともに40%です。

週別の気温は、1週目は、高い確率80%です。2週目は、高い確率50%です。3~4週目は、 平年並または高い確率ともに40%です。

(2)向こう1か月の気温、降水量、日照時間の各階級の確率

低い(少ない) 平年並 高い(多い) 気 温 10% 30% 60% 降水量 40% 40% 20% 日照時間 20% 40% 40%

(3)気温経過の各階級の確率

低い 平年並 高い 5/20~5/26 10% 10% 80% 5/27~6/2 10% 40% 50% 6/3~6/16 20% 40% 40%

Ⅴ.気象データ

(秋田市、1月1半旬~5月5半旬)

気温の推移

最高 平均 最低

-10 0 10 20

1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 (℃)

(18)

降水量の推移

日照時間の推移

Ⅵ.用語の説明

発生時期

平年の発生月日からの差を5段階評価で予測します。

発生量

発生密度の平年値からの差を5段階評価で予測します。密度のばらつきの差で示されるので、毎 年発生密度が大きく変化する病害虫では、平年値からよほど大きくずれないと「多い」や「少な い」の評価にはなりません。平年値との比較なので、平年値が小さければ、「多い」になっても見 かけの密度は多くないことがあります。毎年多発生している場合は「平年並」や「やや少ない」で も見かけ上は多いと感じることがあります。

予報の根拠

予報の根拠に示している( / )は予察の要因で、(発生時期/発生量)を表しています。 発生時期が「遅い」場合は「+」、「早い」場合は「-」となります。発生量が「多い」場合は 日数 ~ -6 -5 -4 -3 -2 -1 +1 +2 +3 +4 +5 +6 ~

評価 早い やや早い 平年並 やや遅い 遅い

平年 発生 日

度数 10% 20% 20% 20% 20% 10%

評価 少ない やや少ない やや多い 多い 平年値

平年並

0 20 40 60 80

1 月 2 月 3 月 4 月 5

(㎜)

本年

平年

0 20 40 60 80

1 月 2 月 3 月 4 月 5 月

(hr)

本年

(19)

「+」、「少ない」場合は「-」となります。

発生時期、発生量ともに、「平年並」の場合は「±」、関係しないときは「空欄」となります。 気象の確率予報

出現が見込まれる確率予報は、高い(多い)確率が50%以上の場合は「高い(多い)」、低い (少ない)確率が50%以上の場合は「低い(少ない)」となります。低い(少ない)確率が20%で 平年並と高い(多い)確率がそれぞれ40%の場合は「平年並か高い(多い)」、高い(多い)と平 年並が40%で低い(少ない)が20%の場合は「平年並か低い(少ない)」となります。また、それ ぞれの確率が30~40%の場合は「ほぼ平年並」となります。

半旬のとり方

ここで扱われる「半旬」とは暦日半旬のことで、毎月1日から5日ごとに区切った期間となりま す。1半旬は1日から5日まで、2半旬は6日から10日までであり、以降6半旬まで5日ごとに該 当する期間を指します。

出現確率(低い(少ない):平年並:高い(多い)) 解 説 高い(多い)確率が50%以上 高い(多い)

(20:40:40) 平年並か高い(多い) 平年並の確率が50%以上 平年並

(40:30:30) (30:40:30) (30:30:40) ほぼ平年並

(40:40:20) 平年並か低い(少ない) 低い(少ない)確率が50%以上 低い(少ない)

平成29年6月1日から8月31日まで「農薬危害防止運動」の実施期間です。

農薬の安全かつ適正な使用及び管理を徹底しましょう。

(20)

農薬使用にあたっては、十分注意のうえ、安全かつ適正に使用してください。

○安全使用の基本事項

・農薬の使用基準を遵守する。

・病害虫の発生状況を把握し、必要最小限の農薬を使用する。

・防除履歴を必ず記録する。

○農薬使用上の注意

・農薬の散布時には周辺作物に飛散(ドリフト)させない。

・家畜・養蜂等に影響のある農薬を使用する場合は、地域内の家畜及び養蜂業者

と緊密に連携し、散布日時や散布地域、使用農薬の種類等を散布前に十分周知

する。

・農薬散布後は散布器具の洗浄を徹底する。

・特に、土壌くん蒸剤は使用上の注意事項を遵守する。

・農薬散布時の装備と体調は万全にする。

○農薬の取扱い上の注意

・農薬は保管庫に入れ、施錠して保管する。

・農薬を他の容器(清涼飲料水の容器等)へ移し替えない。

参照

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